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奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
石川 拓治
定価: ¥ 1,365
販売価格: ¥ 1,365
人気ランキング: 25位
おすすめ度:
発売日: 2008-07
発売元: 幻冬舎
発送可能時期: 在庫あり。

このライターにして、この本あり。
この本は、ライターが素晴らしい。
どんなに「いい食材」でも、母ちゃんが料理すれば、母ちゃんの味しか出せない(これはこれで好きです)が、
一流の料理人が料理すれば「いい食材」を「よりいい食材」にできる。
この本での「とんでもない素材」をより素晴らしい「とんでもない素材」にできたのは、
ライターの筆力であろうと思う。
で、その「とんでもない素材」は、皆さんが力説されている通りです。


すごい、すごい人がいたもんよなぁ
 真っ暗な、光さえ射し込まないような人生のトンネルに、黙って信じてくれる家族を極貧生活の道連れにしてきた。絶対にあきらめない信念も最後は、いつのまにか自分の人生にピリオドを打つべく、ヒモを持って山奥に向かっていたのだ。

 そこで「偶然」を装った神様が木村秋則さんの人生を変えたのだ。私ら読者がこの光景にどれだけ救われたことか。

 現在の品種のリンゴというのは、農薬で育てるのを前提としてつくられている。農薬なしでリンゴをつくるなんてことは、誰もが認めない、いや、その理論さえ存在しない。でも、根拠もないままに、木村秋則さんは「やること」に決めた。それからというもの、一家を支える収入も捨てることになる。それから10年近い歳月。

 彼は、とてつもなく素晴らしい法則を見つけることになる。
 リンゴの木だけが存在するのではない。土や環境や虫達によって命はひとつにつながって生かされている。栄養を与えすぎる。リンゴの木だけを過保護に守り、外敵から守るために農薬を年間13回散布しなければならない。そうして、リンゴの木はひ弱な木として、実は薬によって生きながらえる。そして、リンゴは人間のもくろみによって「つくられる」。害虫と闘う力さえ奪われて。

 読んでみられよ。リンゴ作りの読本ではないのだ。
 読んでみられよ。人間と地球の命と同じルールを胸を熱くして感じるだろう。

 絶滅寸前のリンゴの木から9年後、夢にまで見た花が咲く。
 そして、すべてをあきらめ自身の人生を終わりにしようとさえ思ったこの木からつくられたリンゴは、今では全国から驚くほどの購入希望で容易には手に入らない。
 つくられたリンゴは奇跡であるが、いまや入手することが「奇跡」となっている。

 むちゃくちゃに、甘くて美味しいんだそうだ。
 そのヒミツは読んでみられよ。無農薬だから無条件に美味しいとは限らない。

 「私がリンゴの花を咲かせたんじゃないんだよ。人間が主人公じゃないんだ、リンゴの木なんだよ。それが長い時間でつくづくわかったよ。」

 涙と魂で綴るベストセラーだ。
 感動をお約束しよう。


傑作です!
傑作です!読み出したら一気に引き込まれました。

最初は無農薬のりんごをつくるという大変さがピンと来なかったのですが、
生活苦になっても信念を貫き通して行動した木村さんの成功には感動しました。

100年に1度の経済危機といわれる中で気を落としている人も、
木村さんの情熱あふれる記録を読めばがんばる力を与えてもらえると思います。
1回や2回失敗しても、諦めずにがんばろうと前向きな気持ちになれます。
そして何よりも、木村さんの笑顔は多くの人を癒してくれると思います。

私たち一人一人が自然に生かされているのだという実感が持てる本です。
今までさほど意識していなかった木々や花々に、
心穏やかな視線を投げかけることができるようになりました。
ありがとうございました。

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